レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/06/14
- 登録日時
- 2007/12/08 02:11
- 更新日時
- 2007/12/08 02:11
- 管理番号
- B2007M0651
- 質問
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解決
「ゴマクサ」の植物の形態・生態の図や解説、分布図について詳しく載っている資料をさがしている。
- 回答
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ご照会の件に関して以下のとおり回答いたします。
(【 】内は当館請求記号)
1.『植物の世界. 2』 朝日新聞社 1997 【RA254-G2】
pp.75-76に、以下の記述があります。
「ゴマクサ Centranthera chevalieri は日当たりのよい湿性地に生える半寄生の一年草である。高さ10~60センチで、全体が短い剛毛におおわれている。葉は細長く、長さ1.5~6センチ、茎の下部では対生し、上部では互生する。8~9月に、太くて黄色の筒状部と白色の弁状部からなる花を咲かせる。(中略)本州の関東以西から沖縄までと、朝鮮半島南部、中国南部、インドシナ半島に広く分布する。」
p.75にカラー写真があります。
2.『植物. 1』 世界文化社 2004 【RA5-H33】
p.273に、以下の記述があります。
「ゴマクサ ゴマクサ属 Centranthera chevalieri Bonati
一年草。日当たりのよい湿地にはえる。茎はやや硬く、直立または斜上する。茎は下部では対生、上部では互生し、厚く、剛毛がはえ、披針形で先は円頭、長さ2~5cm、幅3~7mm、柄はない。8~9月、花は葉腋に単生する。花冠は黄色、上唇は2裂、下唇は3裂し、5裂片は開出し、径2cm。萼は浅く分裂し、先端は鋭く、長さ7~10mmで果時にはのびる。雄ずいは4個。蒴果は卵球形で長さ7mm、幅3.5mm。 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄にはえ、朝鮮南部、中国、インドシナに知られている。」
同ページにゴマクサのカラー写真があります。
3.『原色日本野外植物図譜. 3』 奥山春季著 誠文堂新光社 1984 【RA5-56】
p.288に、ごまくさの解説、花期、分布、花とさく果の図版があります。
p.286に、ごまくさの日本国内の分布図が掲載されています。
4.『原色日本植物図鑑. 草本篇 第1』 北村四郎,村田源,堀勝共著 大阪 保育社 1957 【470.38-Ki299g】
p.150に、ゴマクサの解説と分布が記載されています。
5.『牧野新日本植物圖鑑』 牧野富太郎著 北隆館 2000 【RA5-H42】
p.686に、ゴマクサの構造の解説と、図版があります。
6.『原色野草検索図鑑. 合弁花編』 池田健蔵,遠藤博編 北隆館 1996 【RA5-G24】
p.50に、ゴマクサの構造の解説と分布が記述されており、ゴマクサの花冠、雌しべ、果実のカラー図版があります。
7.『レッドデータプランツ : 日本絶滅危機植物図鑑 維管束植物・蘚苔類・藻類・菌類・地衣類』 宝島社 1994 【RA5-E121】
p.136に、ゴマクサの構造の解説、分布のほかに、「日本では湿地の埋め立て、開発による乾燥、除草剤の散布などによって、ほとんどの県で容易に見ることができない種になっている。栃木県や神奈川県ではすでに絶滅したらしく、現存を確認できない。」との記載があります。
p.46にカラー写真が掲載されています。
「兵庫の環境」( http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/index.html )内の「兵庫の自然」→「改訂・兵庫の貴重な自然 兵庫県版レッドデータブック2003」の種リストの植物(種子植物〔合弁花類〕)の項目を見ると「ゴマクサ」はBランクの危急種に指定されています。
また、「日本のレッドデータ検索システム」( http://www.jpnrdb.com/index.html )にも、「ゴマクサ」について絶滅危惧ⅠB類(EN)とする記載があり、都道府県別のレッドデータ指定状況が地図形式で記述されています。(http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040294174)
インターネットの最終アクセス日は2007年6月11日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『野草大図鑑』
『日本植物種子図鑑』
『原色世界植物大図鑑』
『日本大百科全書 9』
- NDC
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- 植物地理.植物誌 (472 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 植物
- ごまくさ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000040149