レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/18
- 登録日時
- 2007/08/04 02:10
- 更新日時
- 2012/03/21 16:48
- 管理番号
- B2006F0729
- 質問
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解決
テトラフレクサゴン(字もしくは絵合わせパズル)の作り方が掲載されている本を紹介してほしい。
Googleを‘テトラフレクサゴン’で検索したところ、「ヘキサフレクサゴンの一般解/西山豊」という文献がヒットしたため内容を確認したところ、文末に参考文献が掲載されていた。
『現代の娯楽数学』M. ガードナー著
『別冊:数理科学 「パズル」IV』
『おもちゃセミナー』戸田盛和
国会図書館で所蔵しているこれらの文献にテトラフレクサゴンの作り方が記載されているか、確認してほしい。
- 回答
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ご照会の事項につき、以下の資料を対象に調査を行ないました。
・事前調査事項欄で確認依頼がありました資料3点、およびその資料に参考文献として挙がっていた資料(ただし、池野信一「たたみかえ折り紙」を収載する『別冊:数理科学、「パズル」IV』(サイエンス社 1979)は当館での所蔵を確認できませんでした)
・当館の目録NDL-OPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html )で、著者標目に「Gardner, Martin (1914-)」、件名に「数学遊戯」が付与された資料(20点)
・当館NDL-OPACで、著者標目に「池野, 信一 (1924-1988)」、件名に「数学遊戯」が付与された資料(1点)
その結果、下記(1)-(4)の資料にテトラフレクサゴン(tetraflexagon、折り紙4角形)に関する記載があり、(5)-(10)の資料にヘキサフレクサゴン(hexaflexagon、折り紙6角形)に関する記載がありましたのでご紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
A. テトラフレクサゴンの作り方に関する記載のある資料
(1) マーチン・ガードナー著 金沢養訳『新しい数学ゲームパズル』白揚社 1966 318p【410.79-cG22a-K】
2章「オリガミ四角形」(pp.25-34)の中に、
私は、前著『現代の娯楽数学』のなかで、オリガミ六角形(hexaflexagon)について解説したが、(中略)このオリガミ六角形に密接な関連を持つものに、広範な変種を持った四角形様式の折り紙作品があり、これは“オリガミ四角形”(tetraflexagon)という名前のもとに大ざっぱに分類することができる。(p.25)
との記述があり、オリガミ四角形の来歴、逸話について記載されているほか、3面(3つの面に切り替わるもの、以下同様)、4面、6面、さらに「オリガミ四角形チューブ」の作成法が紹介されています。
(2) 池野信一〔等〕『数理パズル』中央公論社 1976 206p(中公新書)【MA34-32】
「隠れた面を折り起こす」(池野信一執筆部分)という項目の前半部(pp.132-136)で、「折り紙4角形」の作成法(3面、4面、6面、10面)が紹介されています。
(3) 「隠れた面を折り起こす(パズル遊びの楽しみ22)」『科学朝日』34巻2号(通号395号)1974.2 pp.66-68【Z14-73】
「折り紙4角形」の作成法(3面、4面、5面、6面、10面)が紹介されています。
(4) 池野信一「折り紙4角形」『数学セミナー』13巻4号(通号149号)1974.4表紙およびpp.12-15【Z15-27】
「折り紙4角形」の作成法(3面、6面、10面)が紹介されています。特に10面のものについては11通りの方法が記載されています。
B. ヘキサフレクサゴンの作り方に関する記載のある資料
(5) M.ガードナー著 金沢養訳『現代の娯楽数学 : 新しいパズル・マジック・ゲーム』白揚社 1960 240p【410.79-cG22g-K】
1章「オリガミ六角形」(pp.13-28)の中で、その来歴、逸話および作成法(1面~7面)が紹介されています。
(6) 戸田盛和『おもちゃセミナー : 叙情性と科学性への招待』日本評論社 1973 281,9p【KB297-24】
「メビウスの帯とヘキサフレキサゴン」の項(pp.226-230)に、ヘキサフレキサゴンに関する記述があります。
(7) 池野信一〔等〕『数理パズル』【MA34-32】
「隠れた面を折り起こす」(池野信一執筆部分)という項目の後半部(pp.136-138)で、「折り紙6角形」の作成法(3面、4面、6面)が紹介されています。
(8) 西山豊「折り紙六角形」『BASIC数学』23巻12号(通号282) 1990.12 pp.82-84【Z15-226】
「折り紙六角形」の作成法(3面、4面)が紹介されています。
(9) 西山豊「オリガミ六角形の多面折り」『大阪経大論集』50巻1号(通号249)1999.7 pp.353-378【Z22-283】
「オリガミ六角形」の作成法(3面~7面)のほか、作図のためのプログラム、メビウスの輪との関係などについて記載されています。
(10) 西山豊「図形の折りたたみ」『教育科学数学教育』43巻11号(通号540) 2000.11【Z7-160】
「ヘキサフレクサゴン」の作成図面(3面~7面)が紹介されています(上記(5)からの引用です)
NDL-OPACの最終検索日は2006年8月8日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 数学 (410 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 数学遊戯
- テトラフレクサゴン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000036389