レファレンス事例詳細


管理番号

埼久-2006-001
質 問

「…根岸の里のわび住まい」というフレーズの出典・いわれが知りたい。
回 答

1  『荷風の誤植』p25−26「根岸の里」と題する文章のなかで、「都新聞」に連載された初代柳家小せんの「失明するまでに」の中に、小せん宅の運座の席で(八代目)入船亭扇橋が「梅が香や根岸の里の侘住居」と詠んだ句以来のものであることが書かれている。千葉県図所蔵の「都新聞 復刻版」を確認依頼したところ、大正4年11月23日・24日に該当記事があることがわかった。
2  落語関係
「茶の湯」(『古典落語 続』講談社学術文庫 所収)p246に「根岸の別荘が」とあり、またこの「茶の湯」の原話である「茶菓子」(『化政期落語本集 近世笑話集 下』所収)p125に「根岸の隠居所」とあり。質問の件の出典ではないが、古くから根岸の里の様子をうかがわせる話はあったようだ。
3  俳句関係
〈入船亭扇橋〉〈梅が香〉をキーワードに当館所蔵の俳句関係資料にあたるが見つからなかった。
回答プロセス

『日本国語大辞典 第2版』『成語林』『ちょっと古風な日本語辞典』『大百科事典』『日本大百科全書』『日本歴史地名大系 13  東京都の地名』『角川日本地名大辞典』『大日本地名辞書 増補 6 坂東』『東京百科事典』『江戸東京地名事典』『東京文学地名辞典』ほか俳句・川柳・落語の辞典類および関係書を〈根岸〉〈わびずまい〉のキーワードで調べたが記述なし。
地名辞典で俳人正岡子規の旧居があることがわかったので、〈正岡子規〉からも調べたが記述がみつからず。
江戸東京の地誌関係書にも記述なし。
《Google》を〈根岸の里 & 侘住居〉で検索したところ個人のサイトより、『荷風の誤植』に関連記述があることがわかる。当該資料を確認後、出典である「都新聞 復刻版」の記事の確認を千葉県図に依頼した。
事前調査事項

『日本文学地名大辞典 詩歌編下』『東京落語地図』『軽薄のすすめ』
NDC

詩歌  (911:9版)
文章.文体.作文  (816:9版)
貴重書.郷土資料.その他特別コレクション  (090:9版)
参考資料

『荷風の誤植』(青蛙房 2002)
キーワード

俳句
根岸-東京都台東区
照会先

千葉県立中央図書館
寄与者

 
備 考

 
事例作成日

2006/03/28

解決/未解決

解決
調査種別

文献紹介

内容種別

言葉

質問者区分

図書館
登録番号

1000029747

登録日時

2006年07月28日 02時11分

最終更新日時

2007年10月02日 18時59分
提供館

埼玉県立久喜図書館 (2110009)