レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/04/13
- 登録日時
- 2004/04/22 02:10
- 更新日時
- 2004/04/22 02:10
- 管理番号
- 調査-00037
- 質問
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解決
「ニホンザリガニ」と「イヘヤトカゲモドキ」の学名を知りたい。
- 回答
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まず、「ニホンザリガニ」について『朝日百科動物たちの地球 無脊椎動物』(朝日新聞社)、『新日本動物図鑑』(北隆館)、『原色甲殻類検索図鑑』(北隆館)等で調べてみました。しかし、「ザリガニ」や「アメリカザリガニ」はあっても、「ニホンザリガニ」は出てきません。「ザリガニ」の説明を見ますと、“本邦の特産で、北海道及び東北地方の河川に生息する。”となっております。県中央博物館に問い合わせたところ、「ニホンザリガニ」は「ザリガニ」と同じで、現在は「ニホンザリガニ」と呼んでいる、とのことでした。従って、学名も「Cambaroides japonicus」となります。次にインターネットで検索したところ、佐倉ザリガニ研究所のホームページに「ニホンザリガニ」が掲載されており、これによりますと、“数あるザリガニの中では、唯一の日本固有種で、その胃石は、古くから薬として珍重され”ていたようです。しかし、源流ないしは湧水地点に近い渓流域を住みかとするため、近年の水質悪化により絶滅の危機に瀕しているとのことで、秋田県大館市では「地域指定天然記念物」となっています。ニホンザリガニの体色は成体で5、6cm、低水温かつ極めて清澄な水で生育しますので、飼育は困難を伴うようです。次に、「イヘヤトカゲモドキ」ですが、『動物大百科』(平凡社)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『新日本動物図鑑』(北隆館)、『原色動物大図鑑』(北隆館)等を調べましたが、出てきません。『原色日本両生爬虫類図鑑』(保育社)を調べたところ、トカゲ目ヤモリ科トカゲモドキ亜科として、「クロイワトカゲモドキ」「マダラトカゲモドキ」「オビトカゲモドキ」の3つが掲載されていますが、「イヘヤトカゲモドキ」は出てきません。県中央博物館に問い合わせたところ、その学名は「Goniurosaurus Kuroiwae toyamai」であることがわかりました。インターネットで検索したところ、「イヘヤトカゲモドキ」は以前は「マダラトカゲモドキ」に分類されていた伊平屋島(沖縄県)の個体群が亜種に分けられたものだとのことです。頭胴長10cm近くに達し、指下板は発達せず、眼に瞼を備えています。近似種とは、胴部背面の正中線上に淡色の縦条がない、横断方向に淡桃色の帯状斑を3から5本備えている、全体として太短い体形をしている等々により区別できるそうです。1978年に沖縄県の天然記念物に指定されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 動物学 (480)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000004129